いつも何気なく食べている野菜が
一体どんなタネから出来ているか考えたことはありますか?
私はほとんど気にしたことがありませんでした。
植物なんだから、そりゃあタネからできているだろうとは
誰しも知っていることだと思いますが
”どんなタネ”から出来ているか
考えてみたことがある人は少ないのではないでしょうか。
私自身、
「野菜を多めに食べていたらいい。」
「地産地消がいい。」
「なんとなくここの野菜はよさそう。」
という程度の意識で生活していました。
ところがある日、
参加した大分県の農家さんが話してくれた内容を聞き、
意識がガラッと変わるのでした。
その内容というのは
「世間に出回っている野菜は99パーセント以上、つくられたタネから出来ている。」
ということ(F1種)。
「それと対照的に、昔のように代々タネをつないで生産されている野菜は普段手に入れられないくらい希少だ。」
ということ(固定種)。
そしてこの、つくられたタネは
毎年農家さんが買っているということ。
つまり、タネの供給元に食は委ねられているということ。
タネをつくる上で”不自然”な手が加えられていて
なかには農薬に負けないように作られ、農薬とセットで販売されているものも。
果たしてこれが私たちの身体にとってよいものなのか??
もちろん、こういうタネのおかげで収穫量が上がり
私たちの食も支えられているいい面があるのでしょうけれど、、、
一方の、代々受け継がれたタネから出来る野菜は
個体差があり、収穫量も多くない、見た目もよくない、そういう面があります。
けれど、この土地に合った強い野菜が育ちます。
濃い、野菜本来の味がする、ともいいます。
その農家さんの話というのは、
「そういうことも知ったうえで
自給できるような知識、技術を持っておくことは大事になってくると思います。」
ということでした。
この話を聞いて新しい世界を見た気がして
なおさらこの農家さんのされる農業体験に参加しようと思ったのでした。
(それまでは「食育」に生かせるから参加してみよう、くらいの意識でした・・・)
ここが私の食に対する意識の転換点でした。